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現役デザイナーがマーケティングの基本とバナー改善について解説

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成果の出るバナー制作には、前提となるマーケティングの基本知識が欠かせません。

バナーは、テキストだけでは伝えきれない情報を視覚的に訴えることができます。より多くのユーザーの目を引き、サービスの認知拡大や販売促進に効果的であるため、マーケティングにおいて重要な役割を果たします。

マーケティングの基本について理解し、バナー制作に役立てましょう。

この記事では、 現役デザイナーによる実際のプロジェクトから得た知見をもとに、バナーをより効果的にする方法やその手順を具体的な事例を交えてお伝えします。

目次

マーケティングとは

マーケティングとは、「売りたい商品をうまく売るために工夫すること」です。消費者が求めているものを理解し、それを満たせる商品を考え、売れる状態を作ることがマーケティングの全体像となります。

マーケティングにおいて初めに大切なポイントは、この全体像をしっかりと把握することです。「売りたい商品の特徴は何か」「どんな人がそれを求めているのか」「どうすれば購入に誘導できるか」などを考慮して戦略を組むことで、広告の内容や掲載場所を明確にできます。そして、結果を振り返り見直すことにより、次回の成功に繋げる手がかりを得られます。

マーケティングの進行のステップ

マーケティングを進める上で行う一般的なステップを下記で解説いたします。

  • 調査分析

    マーケティングの軸や、方向性を決定するには調査分析が不可欠です。主に、サービスを求めるユーザーの把握と競合の調査、そして自社サービスの強みや弱みなどの分析を行いましょう。

  • メリットの明確化

    メリットを明確にすることで、販売促進に繋がるアピール方法の立案や、競合との差別化に役立ちます。特にバナー制作では、サービスのメリットを伝えることを意識することで、より多くのユーザーを引き付けることができます。

  • 提供方法の選定

    これまでのステップをもとに、広告やSNS運用、販売促進活動などの各施策を実行しましょう。戦略を立てて実行することにより、具体的な結果を得ることができます。

  • マーケティング戦略の実行

    マーケティングの軸や、方向性を決定するには調査分析が不可欠です。主に、サービスを求めるユーザーの把握と競合の調査、そして自社サービスの強みや弱みなどの分析を行いましょう。

  • 効果検証

    実行した結果、どのような成果をあげたのか検証を行い、改善案や次回の施策を考えることが重要です。仮説と検証を繰り返しPDCAを回して、サービスを改善することが重要な取り組みといえます。

マーケティングにおけるバナー広告の役割と効果

バナー広告は、マーケティングの中でも訴求力の高い手法として活用されています。下記では、その役割や効果について見ていきましょう。

バナー広告の役割

バナー広告は、商品やブランドの認知度を迅速に高める手段としての役割にあります。ユーザーの目を引く視覚的な要素が強いため、情報を短時間で多くの人に伝える上で非常に効果的です。

バナー広告のメリット

ビジュアルでの訴求が可能であり、視覚的な魅力を最大限に活かすことで多くのユーザーの興味を引きつけることができるのが最大のメリットといえるでしょう。また、サイトを訪れるさまざまなターゲット層の目につくため認知度拡大につながり、PRとしても効果的です。

バナー広告のデメリット

一方、効果測定に時間がかかることや、デザインのクオリティやメッセージの伝わり方によっては効果が出にくい場合もあることがデメリットといえます。そのため、常にユーザーの反応をチェックし、最適化を図ることが求められます。

現役デザイナーが解説するバナーデザイン改善プロセス

私たちは、UX(ユーザーエクスペリエンス)の向上を図る一環として、自社サービスの「かってにUX」を運用しています。今回はドミノピサのアプリトップページの改善を検討し、専門のデザイナーによるアプリ内に設置するバナーの制作を行いました。

まず、デザイナーには下記の私たちの要望や目的を詳細に共有しました。

  • セールバナーとマーケティングバナーの2つを設置したい
  • 現在のブランドカラーやパッケージ要素を取り入れたい
  • 全体に違和感がないようにコンセプトを文字のメリハリを決めて進めてほしい
  • アプリトップページ全体のデザインと参考画像を共有
  • 現状のドミノピザアプリの調査内容を共有
  • バナーの一部分のみをデザインするのではなく、全体のトンマナに合わせて違和感がないようにする

共有したアプリトップページ全体のデザインは下記になります。

アプリ トップページ デザイン

バナー改善案①

バナー改善案①として、セールバナーの改善内容をご紹介します。

【改善前】

  • 改善前の問題点として、下記が挙げられます。
    • コンセプトが明確でないためブランディングが弱く、訴求力が低く見える
    • 画像の切り取りが不自然なため、バナーから浮いているように感じる
    • 画像の配置、表現を見直す必要がある
    • シャド-が強く、浮いているように見える
    • フォントやカラーがデザイン全体におけるトンマナに合っていない
バナーデザイン 改善前

【改善後】

  • 問題点を踏まえて、下記のように改善しました。
    • ブランドカラーと過去のタイポグラフィを参考にし、ブランディングと訴求力を向上
    • クリック率を向上させるために魅力的で美味しそうな写真に変更
    • シャド-を薄く変更
    • バナーの配置がページ最上部のため、スライダー対応のデザインに変更
    • 全体のトンマナに合わせて、使用するフォントやカラーを変更
バナーデザイン 改善後

バナー改善案②

バナー改善案②では、マーケティングバナーの改善内容をご紹介します。

【改善前】

  • 改善前の問題点として、下記が挙げられます。
    • コンセプトと戦略がはっきりしていないため、ブランド感が少ない印象と、起訴力が低くみえる
    • 実機(実際のスマホ画面)でみるとテキストが小さく、メリハリが弱い
    • サービスの強みが十分にアピールされていないため、起訴内容の変更が必要
    • 画像の配置、表現を見直す
    • 全体のデザインのトンマナに合っていない
    • セールバナーとマーケティングバナーでデザインの差別化ができていないため、目を引きにくい
バナーデザイン 改善前

【改善後】

  • 問題点を踏まえて、下記のように改善しました。
    • ブランドカラーと過去のタイポグラフィを参考にし、訴求力を向上
    • テキストにメリハリをつけ、よりわかりやすくする
    • サービスの強みをアピールするために、【週末限定、1枚買うと1枚無料】といった内容に変更
    • 内容変更に伴い、バナークリック後にメニューを選ぶため【BUY NOW】ボタンを削除
    • 全体のトンマナに合わせて、使用するカラーやデザインを変更
    • ピザを2枚お手頃に食べられる強みが一目で伝わるよう、ピザの画像を2枚配置
バナーデザイン 改善後

結論 / まとめ

本記事では、マーケティングの基本とバナー改善時のポイントやコンセプトの明確化、画像の適切な配置、訴求内容のわかりやすさなどを重視したバナーデザインの具体的な改善プロセスをご紹介しました。

これらの要素について継続的に改善しバナーを制作することで、マーケティング活動の成功に寄与します。今回紹介した実務におけるプロセスを活かし、魅力的で効果的なバナー制作に取り組んでみてください。

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