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【新規事業担当者必見!】新規事業を始める際にUXを考えるコツ

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昨今、急速な技術の発展が新たなビジネスの芽を生み出しています。AI、ブロックチェーン、IoTなどの先端技術が結びつき、新たな産業やサービスが次々と勃興しています。テクノロジーの波に乗り遅れないよう、様々な企業において革新的なアイデアと戦略を考え、変化の激しい市場で競争力を維持するための準備を整える必要があると言えるでしょう。

本記事では、このような目まぐるしく進化する現代社会の中で新規事業を開発する際にどのようにしてサービスのUXを考えると良いかについて解説します。

目次

新規事業開発とは

新規事業開発は、新しい製品、サービス、または事業モデルを構築し、市場に導入するプロセスです。

アイデアの発見、市場調査、ビジネスプランの策定、プロトタイピング、資金調達、ローンチ、成長、モニタリングなどの様々なステップが含まれています。

UXとは

UXとは「ユーザーエクスペリエンス(User Experience)」の略でユーザーが購買サービスの利用を通じて得る体験全体のことを意味します。

とりわけITサービスの画面の美しさや使いやすさなどの利用体験だけに焦点を当てて語られることが多いですが、実際はオンライン / オフライン問わずユーザーが得る体験についてはその全てを指します。

新規事業開発においてUXの重要性

新規事業開発においてUXを重視することは、主に以下の2つの観点で大きな意味を持ちます。

  • リリース直後のユーザー獲得に貢献する

    リリースしたプロダクトやサービスが、ユーザーに受け入れられて継続的に使われることで初めてビジネスが成立すると言えるでしょう。しかし、ユーザーが初めてサービスに触れた際に体験が良くなかったと感じてしまうと簡単に離脱してしまい、継続的に利用をしてもらうことは難しくなります。優位なユーザー体験を構築することが効率的にユーザーを獲得することに貢献します。

  • 継続的な競争優位性 / 模倣困難性を構築する

    現代の目まぐるしく変動するITサービスの市場においては、新規サービスはすぐに模倣され、その地位を奪われてしまうことも少なくありません。そういった中で、ユーザーの「使いやすい」「わかりやすい」という感情や印象は、他サービスへ離脱することなく自社サービスを使い続けてもらうための非常に大きな要素となります。

新規事業開発を推進するにあたっての注意点

新規事業開発において、陥りがちなケースとして以下のようなものが挙げられます。

  • 顧客の声を聞かず、必要そうな要件を積んで工数やコストが膨大になってしまう
  • 膨大な工数やコストを投下したにも関わらず使われることなく拡大が難しい

新たなビジネスアイデアが浮かんだからといって、それを現実にしようとするのではなく、本当に顧客が解決してほしい課題を特定した上で求められる事業を構想しプロダクトやサービスとして形にしていくことが求められます。

リーンスタートアップ(※)のような「ムダ」を省くためのマネジメントを行い、ミニマルに始め、本当に必要なユーザー体験を構築していくことで、上記のような失敗を避けることができます。

「リーンスタートアップ」について
リーンスタートアップとは、予算を最低限に、必要最小限のサービスや機能を持ったプロトタイプを構築し、顧客の声を取り入れて、より満足度の高いサービスを開発していくマネジメント手法のことを指します。
現代のスタートアップ企業や事業開発がお手本とするマネジメントのやり方であり、多くの成功例を生み出しています。

リーンスタートアップ

UXを重視した事業開発の成功事例

株式会社ディー・エヌ・エーでは顧客のUXを重視した新規事業の創出が行われています。

次世代型与信サービス「Rerep(リリップ)」は、利用者の日々の行動に応じてカードローンの金利負担を低減する与信サービスです。年齢や年収などのステータスではなく、利用者がサービス上のミッションを日々クリアしていくことによって、後から信用スコアを積み上げます。そのスコアに基づいてキャッシュバックを受けることで、利用者の金利負担が低減されます。

従来の与信にまつわるサービスは、踏むべき手続きも多くまた旧来の役所的な判断で金利や与信枠が決められていました。しかし、真にユーザーが必要としている与信サービスを追求した結果、このようなカスタマイズ性が高く顧客満足度も高い、次世代的な与信サービスを生み出すことができました。

デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)2020(経済産業省 / 株式会社東京証券取引所)

UXを重視したプロジェクトを推進するためには

自社でUXを重視した事業開発プロジェクトを推進するためには、以下に示すような中長期的な施策をおこなっていく必要があります。

  • 社内 / プロジェクト内のUX人材育成

    社内において、実際にUXを重視したコンセプト設計や検討をおこなう人材が不足している場合は、どうしてもプロジェクトの推進力が落ちてしまいます。人材の育成は短期的に行うことが難しいので、中長期的な目線での人材投資 / 機会創出が求められます。

  • 組織全体のデザイン思考の重要性の啓蒙

    社内やプロジェクト内においてユーザー体験が軽視されていると、あらゆる場面において各所の協力を得ることができずプロジェクトが進まなかったり、最悪の場合は頓挫してしまうことも考えられます。

結論 / まとめ

改めて、新規事業開発においてUXを意識したサービス開発は新規事業の成否を左右する重要な要素です。ユーザーのニーズを理解し、使いやすさとデザインに焦点を当て、プロトタイプの段階からユーザーテストを行い、改善を重ねていくことが重要です。この機会に、現在のプロジェクトを振り返ってみてUXに焦点を当てた新規事業開発の進め方をできているか確認してみましょう。

【今すぐにでもデザイン思考を重視したプロジェクトを推進したい場合は】

UXデザインコンサル会社 / Webコンサル会社へ業務を委託するというやり方が考えられます。

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